写真・個展|さようなら、そして、はじめまして写真

◆写真家・佐久間大進 個展
さようなら、そして、はじめまして写真
Photographic Reconciliation —— Parting and Meeting with Photography

将来有望な若き写真家・佐久間大進氏の個展。
＊詳細は公式Webサイトでご覧ください。
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　私と写真において誠実なものは世界に目を向けるまでもなく、まずは写真と私との間に、すでにあるようなものなのだと思います。
　この前提のもとで、これまでは事物において抽象的な写真や写真の世界における意味について取り組んできました。この時、被写体や私たちの視覚はなんら排他的な重要性を持たず、それは口実に過ぎません。
　一方、今回はこのような作品に加え、新たに友人や知人をモデルとして制作した未発表の作品も同数程度展示いたします。人物をモデルとしたこれらの新しい作品においては、被写体という問題があえて注目され、これは写真と私において誠実なものをテーマにしてきた私の態度とは対極に位置するものです。しかし、だからこそ、この併置によって、全ての人間とその視覚のための写真に別れを告げ、写真と新たに出会えると期待します。さようなら、そして、はじめまして写真。あなたとの対等な関係を願って。

写真家・佐久間 大進
　
　
◆プロフィール
佐久間 大進｜Daishin Sakuma（写真家・多摩美術大学）
写真の制作をしながら、エドワード・ウェストンを中心に写真史の研究をしている。高校からカナダに留学し、フィルムやピンホールカメラでの撮影・現像、フォトマニュピュレーションやフォトリタッチを学び、トロント大学に入学・中退する間ストリート・スナップを制作。帰国して多摩美術大学に入学、2020年ごろからは写真の平板性や形質を問題として《写真的空間平面における形質》シリーズや《事物に抽象的な写真》などのシリーズに取り組む。最近も写真における抽象という問題や写真と写真家と被写体の関係といった問題に注目し、ジャンルや技法、被写体を横断した制作を続けており、近作には《視覚以前》2023、《統合失調症》2023、《テクノ画像》2023などがある。

詳細：https://minigallery.coconeil.com/archives/1697

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