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Dirk Lambrechts Photo Exhibition “I am this”

場所:京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク [京都] 会期:2019.10.22 - 2019.11.10

京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクでは、2階展示室「花」にて、2019年10月22日(火・祝)から11月10日(日)まで、 ダーク・ランブレヒツ 写真展「I am this」を開催いたします。

本展覧会はヨーロッパを中心に活躍するベルギーの写真家・ダーク・ランブレヒツの写真展である。
人の持つ肌の色や美しさ、多様性を撮影したモノクロームのポートレート作品〈Mix〉、光と影に焦点を当て、人間の皮膚を抽象的に切り取った〈Skin〉、17世紀の絵画の巨匠たちにインスピレーションを与えたフランドルの空の光を捉えた作品〈Flemish Light〉の3シリーズを展示。国内初個展である写真作品40点はすべてアワガミファクトリーの徳島の紙漉き場と工房で、手漉き和紙にプリントされている。



アーティスト・ステイトメント

 至高の美の表現を追求するベルギーの写真家ダーク・ランブレヒツ(1962生)は、自己を見つめる着実な制作過程と完璧な技術で、純粋イメージの到達点を目指しています。

 ダーク・ランブレヒツの写真は、芸術、歴史の反映であり、またその潮流からインスパイアされた個の反映でもあります。アントワープの芸術家たちは、とりわけダークが、歴史的芸術家たちの陰影法を、現代の芸術表現法のひとつである写真によって受け継いでいる、と唱えます。

 純粋性への深化は、ダーク・ランブレヒツの作品の重要な一面です。より深く深く、彼の抱くイメージの精髄に、自己を導いていくのです。彼はこのプロセスの頂点を、日本の造園家の到達点に喩えます。即ち、足るを知り、鑑賞者に委ねるのです。

 彼によれば、こうした到達は、長い熟成期間の後に完成に至った時こそ、成し遂げられるものなのです。着想から最初の撮影に到るまでの間に、写真家ダークは考え、洞察し、プロジェクトの最重要点を見出すまで探求を続けるのです。

 こうした細緻な過程は、最初のテスト撮影の検証から、その後渇望する結果を得るまで、繰り返し長い時間を費やして行われます。

 並々ならぬこの過程は、彼の写真作品で示される熟練の極みと、それでも尚その技術を高めたいという強い意志を、如実に表しています。

 彼は言います。「物事を見る際、時として脳は現実の単なる断片しか知覚しません。その失われたディテールを、私の作品から鑑賞者は発見するのです」

 ダーク・ランブレヒツは、普遍的で根源的な主題の、美のエッセンスを捉えるまで追求します。その捉え得たリアリティは。写真家ダークの洞察と熟練技術で顕現化され、素晴らしい純粋性を有した芸術作品となるのです。

 全ての展示作品は、アワガミファクトリーの徳島の紙漉き場と工房で、手漉き和紙にプリントされています。



[オープニング・パーティー]10/22(火・祝) 13:00~
作家を迎えオープニング・パーティを開催します。ぜひご参加ください。
なお、オープニング当日に数量限定で『Flemish Light』(サイン付き)を販売いたします。


協力:アワガミファクトリー

京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクの展示スケジュール